124.機動戦士ガンダムTHE ORIGIN 激突 ルウム会戦

を観た。

初めてこの作品を観る人は、間違いなくこの作品を「大人向け」だと思うはず。でも実は、この作品は「小学生向け」。

ウルトラマン仮面ライダースーパー戦隊も、初期の作品を今観たら「大人向け」に感じる。

これは今の作品が「幼稚」だからではなく、当時は「初めて作る」から「子供向け」がどんなものなのか制作サイドもしっかり掴めていなかったことが大きかったんだと思う。あと、戦争や戦時下の悲惨さを実際に経験した人達が制作サイドにいたことも大きかったかもしれない。だからこそ、「自分達はこういう作品を作りたい」というメッセージをストレートに感じることが出来る。それが、大人になっても変わらない面白さに繋がっているんだと思う。

ただ、その中でもこの作品は特別。「なぜ、人は戦うのか」なんて、大人でも難しく感じるのに子供が分かるはずがない。ストーリーも「勧善懲悪」ではなく、「正義対正義」と完全に他の作品とは違う路線。しかし下手に子供の嗜好やレベルに媚びずに作ったからこそ、今でも幅広い人気を誇っている。

酒なら「シングルモルトウィスキー」のストレートみたいな感じ。飲める人は決して多くないけど、一度ハマると癖になる。というか飲める人はカッコよく見える。水割りなら飲める人は増えるけど、それで飲んでも意味がない。そんな感じの作品。

改めて観たら、ジオン軍のキャラクターもチョイ役に至るまで様々な計算をして作られていたんだなぁ…と思った。

結末は分かっているんだけど、早く次回作を観たいと思う。